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6)りかさんの変化(東京都 女性 接客業)
就職を一瞬にして決めたりかさんの事例。
りかさんは、何事に置いても、がむしゃらにやる人でした。
そうしないと仕事の評価やお金を受け取れないと、強く思い込んでいたんですね。
しかし、がむしゃらにやればやるほど、採用試験で不採用が続いていました。
コーチを受けず自己流でやっていたため、結果につながらなかったのです。
その後、メンプロの電話コンサルを受けました。その翌日、奇跡が起こりました。
2分遅刻してしまったシティホテルの面接。
17人の応募がある中で、りかさんだけが採用となりました。
その上、ホテルのトップの方から、「直感でりかさんを選んだ」と、言われたのです。
あまりにカンタンに結果が出てしまったので、彼女も拍子抜けしているようです。
少しこれまでの彼女の軌跡をご紹介しましょう。
りかさんは、セミナー、コンサルを受けた後、 私たちのオフィスのお手伝いスタッフとしても働いた女性です。
これまでホテル・スタッフ、鉄道関係などキャリアを積んで来ました。
目の前にある仕事をとにかくこなす、というのが彼女の生き方だったのです。
目の前のことに手を抜かない――というのは尊敬できる所なのですが、
私たちには、気になっていたことがありました。
それがメンプロで浮き彫りになって来たのです。
それは、次の2点でした。
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●がむしゃらにやるしかないと思っている。
がむしゃらにやるのはいいんですが、それは、「自分には価値がない」という
「無価値観」からやっていました。すると何事も空回りしがちです。
仕事に就くため、30を過ぎていたこともあって、片っ端から、就職活動をしました。
ですが、どうしてもそのクセが抜けず、面接を受けるものの次々と不採用となっていました。
●他人を優先してしまう。
人が困っているのを観るといても立ってもいられなくなる彼女。
自分が何とかしなきゃ、と思ってしまうのです。そのため、周りの友人・知人が先に幸せになって行きました。
素敵なパートナーができて、結婚したり、好きな仕事に就けたりしていたのです。
その結果、彼女は被害者意識が強くなっていました。 |
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【メンプロで行ったコーチ】
私たちは、電話コンサルティングの際、このクセが出ていることをりかさんに再度伝えました。
それは、幼い頃、雨が振り込み、玄関の靴がずぶ濡れになるほど、古びた家にいつも住むしかなかった過去の思い出から来ていたのです。
とは言うものの、自分の行動パターンというのはなかなか変わらないもの。
メンプロに来ても、私たちに相談するのは悪いと思い、一人悶々と行動していたのです。
そのため、いくらがんばっても仕事に就くことができませんでした。
その様子が伝わって来る電話コンサル前のこのメールからご紹介しましょう。 |
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先ほど、立て続けに不採用がメール、手紙と来ました。
今はボーゼンとしてます。
まともに戦っていては、なかなか自分の良さがわかってもらえないようです。
やり方が間違っているようです。
ひとりで対決してるので、頭に血が上ってます。 |
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今日はこれまで習っていたコーヒー教室で紹介されたオススメの店に来ています。 これまでの転職とは何かが違う。 やり方も変えてますが、正直キッツイです。 |
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明日、コーヒー教室で、「平日お手伝いしたい」と言ってみます。 |
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【解説】
景気後退の影響もあり転職が難しくなっている中、やみくもにぶつかっても難しい。
りかさんの場合、何でもこなせるし、仕事のスキルがとても高いこと。
そこを最初からPRすればいいのに、必要以上に卑下してしまう。 ダメな人として見せてしまうんです。
そういう人生を歩んで来たということもあって。
やみくもにぶつかって正面突破しようとする。 それじゃ、いまの時代、難しいですよね。
それに加えて彼女は「一人で」がんばるタイプ。 誰にも相談しないんです。
気心の知れた人にもなかなか相談しない。
それは昔、彼女には頼る人がどこにもいなかったからです。
誰にも頼れなかった――その思い出が焼き付いているので、なかなか聴こうとしないんですね。
でも私たちは、彼女がほんとうに困らないと学びにならない、と思い、あえてこちらから手を差し伸べはしませんでした。
その後、ほんとうに困ったらしく、メンタープログラムに付いている電話コンサルをしたい――とのご要望でお話しました。
私たちは、彼女が奮闘する様子を、
――まるでスペインの闘牛が真っ赤な布切れめがけて突っ込んでいるような状態だね。
と、たとえました。
そんなに一人でがんばらないで早く私たちに聴いたらいいじゃない、と伝えたのです。
その直後、彼女の意識が変わりました。
翌日、何気なく行って、しかも2分遅刻してしまったシティホテルの面接。
17名の応募者の中で、彼女だけ受かったのです。
あまりにアッサリと決まったため、本人も???となっていました。
その面接直後のお便りをご紹介しましょう。
彼女の理解を超えたところから結果が出たため、彼女の混乱ぶりがわかります。 |
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面接は気さくな感じで気楽に終わり、17名の応募者でまたどうなんだろ? ってよくわかりませんでした。
まだ 頭が混乱してるので 美容室に行って来ます。
(その翌日、りかさん一人だけ採用通知が来ます。) |
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結果の連絡は5日後と聞かされていたのに、たった今、昨日のホテルフロントの面接に行った会社から、いきなり電話が来ました。
「月曜日から来て下さい」とのことで、事情が飲み込めず、まだよくこの流れについて行けません。 |
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【解説】
人は、予想外のことが起きると信じられなくなります。
りかさんの場合、一生懸命がんばる=目標達成という勝利の方程式がありました。
逆に言えば、それ以外の視野が無かった。
そこで私たちが20分程度お話し、「気楽に行こうね」と、ネジを2本くらい外して臨むよう伝えたらあっさり決まったんですね。
まるで、シンデレラが王子様に射とめられたような感じですね。 |
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